【お知らせ】関連リンク集を更新しました(2019.03.08)

痛みのない大腸内視鏡検査「水浸法」

水浸法

先日、大腸内視鏡検査の方法で「水浸法(すいしんほう)」というものを知りました。

調べてみた内容をまとめます。

「水浸法」概要

  • 新宿大腸クリニック(東京)の後藤利夫院長が内視鏡に接続できる専用ポンプを開発し、1994年から始めた検査法。
  • これまで5万例以上行っているが穿孔事故はゼロ。
  • 全国50施設の医療機関で直接やり方を教えて普及させてきた。
  • 内視鏡の先から100~200ミリリットルの水を流しながら挿入していく。
  • 内視鏡が滑り摩擦が少なく、水の浮力で内視鏡自体も軽くなるので、弱い力で安全に盲腸まで到達できる。
  • 費用は方法の種類を問わず、大腸内視鏡検査は約2万円で、保険適用なら3割負担で約6000円

「水浸法」による検査動画

【直腸】→
【S状結腸】→
【下行結腸】→
【横行結腸】→
【上行結腸~盲腸】

出典:上青木もりクリニック

従来の内視鏡検査

  • 従来の方法は『送気法』といって、内視鏡の先から1~2リットルの空気や炭酸ガスを送って大腸を膨らませる。
  • 膨らんだ風船が折れ曲がるような部分ができ、そこを内視鏡が通過する際に腸が引っ張られたり、圧がかかったりすると痛みの原因になる。
  • 内視鏡をいったん一番奥の盲腸まで挿入し、戻ってくるときに観察やポリープ切除を行う。
  • 痛みを感じるのは、内視鏡が最初に盲腸にたどりつくまでの検査の前半。特に腸が固定されていないS状結腸や横行結腸が痛みの原因になりやすい。
  • 麻酔や鎮静剤を使って送気法を行うやり方もあるが、患者が痛みを訴えないため、慣れてない術者(医師)が行うと、内視鏡を無理に押しすぎてしまう可能性があるなど、安全性に問題がある。
  • 3000人に1人程度(0.03%)で、腸が破れる穿孔(せんこう)事故のリスクがある。

『水浸法』のメリット・デメリット

メリット

  • 誰でも痛みなく検査が受けられる
    痛みが出て麻酔を併用するケースは全体の5%程度
  • 痛みがないから無理なく安全
    これまで5万例以上行っているが穿孔事故はゼロ
  • 腸が癒着し、複雑な難しい人ほどメリットが大きい
    他院で内視鏡挿入が難しく中断された方や痛みが強かった人ほど安心
  • 無理なくスムーズな検査なので平均挿入時間が早い
    ※内視鏡の平均挿入時間は5分未満
  • スコープ挿入が早いので観察に専念でき、見逃しが少ない
    ※戻るときは空気を送って腸を膨らませるので、観察精度は送気法と変わらない。
  • 腸がムリに伸びたりしないからポリープ切除などの治療が安全に行える
  • 空気を入れないから検査後のお腹のはりや痛みがない

デメリット

今のところそのような情報を発見できませんでした。

痛みが少ない理由

新宿内視鏡クリニックより。

  1. 空気をまったく入れない
    スコープを奥まで進める際に空気は入れず少量の水を入れては吸ってを繰り返すので腸がパンパンにふくらまず、検査中だけでなく検査後もお腹がはらずに痛まない。
  2. 入れる水の量も少ないから痛くない
    従来法では空気を約1~2リットル程入れるが、水浸法では入れる水の量も約100~200ml程ですむので腸が伸びたりふくらまないので痛くない。
  3. 水でスコープのすべりがよく、浮力が働くので無理にカメラを押さずに入る
    腸の中に水があることでスコープとの摩擦抵抗が減り、浮力が働くのでスルスルとすべるようにスコープが進んでく。 従来法に比べて4分の1の力でスコープが進んでいくので、ムリに腸を伸ばしたりねじったりすることない。
  4. 患者一人一人の体格に合った内視鏡スコープを使うので痛くない
    腸の形は患者の体格やお腹の手術歴の有無によって全く違うため、検査に使うスコープも患者の腸に合わせた太さや長さの ものを選択することで元々の自然な腸の形でスコープを進めることができ痛くない。
  5. スコープを無理に押さないので腸が伸びずストレートに入るから痛まない
    もともとの腸の形は人それぞれだが、水浸法では腸を伸ばさずに引いて 腸を短縮し、たたみ込んでいく。そうすると腸はまっすぐな状態で 個人差なく検査が行えるので痛みがおきない。
  6. 内視鏡がストレートに入るのでポリープ切除など、その後の治療も正確・安全に行えて痛みもない
    水浸法では腸がまっ直ぐな状態で入るので細かい操作が必要になる ポリープ切除などでもブレなく正確・安全に治療できる。その結果、当院ではポリープの大きさや数に制限なく当日のポリープ同時切除が可能。原則、入院も不要。

【参考サイト・記事】

参考 大腸内視鏡検査で痛みの少ない「水浸法」 5万例以上で穿孔事故ゼロiza(イザ!) 参考 「水浸法」大腸内視鏡新宿内視鏡クリニック 参考 大腸内視鏡は痛くない<br /> “水浸法”で5万例超検査徳洲会グループ

【書籍】

水浸法による無痛大腸内視鏡挿入マニュアル | 後藤利夫 著 | 中外医学社(2016)

※立ち読み(PDF)

参考 STEP 1 理論編 中外医学社

感想

今回初めて「水浸法」について知りましたが、なかなかメリットが大きいのではないでしょうか。

逆にデメリットに言及した情報は見当たりませんでした。

僕自身は、従来の送気法でも「内視鏡検査=痛い」というイメージは持っていませんでしたし、これまで麻酔なしで受診していました。下剤を飲むのはいつも辛いですが。

もしかすると、内視鏡検査を実施していた主治医がすごテクだったという可能性もありまし、僕が痛みを感じにくいまたはスコープを挿入しやすい体質とうこともあり得ます。また次回検査を受ける際に結果は明らかになるでしょう((( ;゚Д゚)))

興味として「水浸法」を一度体験してみたい気はします。

水浸法と従来の送気法を両方受けたことがある方がいらしたら、患者としての意見を伺いたいです。

おわり。

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