こんにわ。
先日、潰瘍性大腸炎の経過観察のために大腸内視鏡検査を受けてきました。
医療関係者の人は「CF(Colonofiberscopy)」と呼んだりします。
#大腸内視鏡 検査終了。麻酔はなし。
— 潰瘍性大腸炎になったら読むブログ (@UCinfo_blog) February 4, 2019
検査中にはじめて「痛い」と声をあげた🔰しかもおそらく左結腸曲抜けたあとの安心しきった帰り道。
グリグリ、グリグリ…
変な動きだった。
あの瞬間何が行われたのだろう🤔
とにかく内視鏡医の腕で検査のしんどさが全く違うことは身をもって理解した。
これまでになく結構痛かったのですが、、、 それは別途感想として書くとして、この記事ではこの検査の注意点やリスクをまとめます。
皆さんもこの検査を受ける際には、注意点をまとめた説明書やリスクに対する同意書を事前に受け取られるはずので、思い出したいときにはこの記事を参考にしてください。
大腸内視鏡検査とは?
目的
大腸と象徴の一部(終末回腸)の病気の診断・治療を目的に行う検査。
検査の準備
腸内に便が残っていたは十分な観察ができないため、下記の準備が必要。詳細は次章以降へ。
- 検査前日からの食事制限
→ 低残渣(ていざんさ)食(食物繊維が少なく消化のよい食事)を摂る - 下剤や腸管洗浄液を飲む
検査方法
肛門から指の太さ程度の大腸内視鏡(スコープ)を挿入し、大腸を直接観察する。
- 検査台の上に左側を下に寝る。
- 肛門から大腸スコープを挿入し、空気で大腸を膨らませながらくねくねと曲がった長さ約1.5mほ大腸を真っ直ぐ80cmほどに短くして盲腸や終末回腸までカメラらを進める。
- 検査中はカメラの挿入、観察がしやすいよう、適宜、体の向きを変える。
- 検査時間は30-40分程度
- 腸の動きを抑える薬(鎮痙剤)や鎮痛剤を使用することがある。
- 病気の診断を確定するために粘膜組織の一部を採取し(生検)、組織の検査を行うことがある。
- 病変部位に安全な色素を散布し、病変を明瞭にして診断の助けとすることがある。
大腸内視鏡検査のリスク
大腸カメラの検査では、下記のような偶発症(医療上の検査や治療に伴って、たまたま生じる不都合な症状)が起こる可能性がある。
- 大腸カメラが腸管壁に擦れてできるきずからの出血
- 粘膜組織の一部を鉗子(かんし:ハサミ状の手術器具)で摘み取る(生検)ことによる出血
- カメラ挿入後、極めて稀に穿孔(せんこう:腸に穴があくこと)する
発生率は1~2人/1万人 - 前処置の薬剤によるアレルギー
例:皮疹、血圧低下など - 極めて稀に治療中の病気の悪化
例:脳梗塞、心筋梗塞、呼吸器疾患など
大腸内視鏡検査を受ける上での注意点
検査前の食事
前日の食事
消化のよいもの、低残渣食を心がけ、水分を多めに摂る。
《おすすめメニュー》
当日の食事
お通じをよくするために当日の寝起きは水分を多めに摂る。
当日の朝食は撮らない。
※検査当日の水分制限はなし(水、お茶であれば十分にとって問題ない)。
下剤、腸管洗浄剤の服用の際の注意
医師の処方と、薬剤の使用説明に従う。
腸管洗浄剤の代表的なものには下記の種類がある。
- モビプレップ(EAファーマ)
- ニフレック(EAファーマ)
- マグコロール(堀井薬品)
- ムーベン(日本製薬)
- スクリット(武田薬品工業)
使用中に下記の症状が出た場合は、直ちに服用を中止し、受診先の医療機関へ連絡する。
- 気分が悪い
- 吐き気がする、吐いた
- 腹痛
- 顔面蒼白
- 息苦しい
- 悪寒がする
- 顔がむくむ
- 目眩がする
- 蕁麻疹がでる
事前に水に溶かして、冷蔵庫で冷やしておく
常用薬の服用
医師の指示に従う。
基本的にUCの治療薬は服用する。
糖尿病の薬は低血糖症を防ぐため服用しない。
検査後の注意
◎検査後の食事
→ すぐに食事は可能。ただし、当日は刺激物は避け、消化のよいものを心がける。
◎生検をした場合
→ 2-3日は刺激物を避け、消化のよいものを食べる。アルコールは控える。
◎色素を使用した場合(色素散布)
→ 胸焼けがしたり便が青くなることがあるが一時的なもの。
◎前処置の鎮痙剤や鎮痛剤等を使用した場合
→ 視界がぼやける、ふらつく、気分が悪くなる、動悸、口が渇く、尿が出にくい(男性)などの症状が出ることがある。
数時間で次第に収まるが、当日の激しい運動、車での来院は避ける。入浴は可能。
◎帰宅後の異常
→ 下記のような症状がある場合は、早急に検査を受けた医院に連絡する。
- 真っ赤な血を吐いた。
- 真っ黒なタール状の便が出た。
- 真っ赤な血便が出た。
- 経験のないようなふらつき、脱力感など
その他の疑問
検査の料金は?
保険診療の場合下記の通り。
◎観察のみ
特に異常が見当たらず観察のみで終わった場合。
→3割負担で6,000円程度
◎生検実施
炎症や潰瘍などの異常が見つかり、検査のために粘膜組織の一部を採取した(生検)場合。
→3割負担で1~2万円程度
◎ポリープ切除を実施
切除した方がよいと思われるポリープが見つかって、ポリープ切除術による治療まで行った場合。
→3割負担で2~3万円程度
◎IBD(潰瘍性大腸炎、クローン病)の方
治療の一環の場合、指定難病の助成制度対象。
→ 2割負担+月額自己負担限度額が適用される。
当日の服装は?
検査着が用意されているので、着脱しやすい普通の服装でOKです。
大腸内視鏡検査は痛いの?
必ずしも痛い検査ではない。
腸壁にカメラが当たったり、腸が伸ばされることで痛みを感じる場合がある。
S状結腸や、左右の屈曲部の挿入時に起こりやすい。
ここからは【個人の感想】です。
痛みの有無は内視鏡医の腕(実力)の要素が歴然と存在すると思います。
外科医に手術の腕があるのと同じです。
また、痛みがあるからといって強い鎮痛剤、鎮静剤の使用は、異常に対して患者側の感度が下がるという意味で危険だと感じます。
穿孔リスクがある以上、痛みを我慢できる範囲内で患者側はある程度覚醒状態で検査を受けるべきです。
関連記事:痛みのない大腸内視鏡検査「水浸法」
〈おわり〉
便検査で、半分プラスが出て、クリニックから病院に紹介状が出され、その訪問1時間前に読みました。医者と話をするうえで、基礎的な知識が得られました。